就業規則を作るきっかけは、「助成金をもらうため」でもいいと思う

経営者の方が就業規則を作ろうと思うきっかけはいろいろありますが、その一つが助成金を申請するため。
きっかけは何であっても、会社をよくすることにつながるのでいいと思っています。

就業規則を作ろうとするきっかけ

就業規則を作るときのきっかけはいろいろなケースがあります。

  • スタート時から従業員が何人もいるので、初めから作る
  • 従業員を雇うことになったので、そろそろ…という感じで作る
  • 問題社員が現れてトラブルになりそうなので、防衛のために作る
  • 労働基準監督署の調査で不備を指摘されて作る

など。

これらに加えてときどきあるのが、「助成金をもらうため」というきっかけです。

助成金の申請には就業規則が必要になる

厚生労働省の助成金は、会社をよりよくする制度を取り入れた会社に対して支給されるお金です。融資とは異なり、返済不要です。

「制度を取り入れる」というのは、就業規則に載せ、その会社の制度として運用することを意味します。

たとえば、キャリアアップ助成金は、非正規社員を正社員に登用した場合などに助成金が出るもので、登用制度の中身について就業規則に記載する必要があります。

さらに、この就業規則は労働基準監督署へ届け出ることが必要になります。

作成・提出義務のない10人未満の会社については、就業規則に準ずるものを作り、従業員へ周知したということを申立書に書いて提出しなくてはならないこともあります。

このように、ほとんどの助成金で就業規則の作成か改定を伴います。
なので、助成金を申請したいという会社が、それをきっかけに就業規則を作りたい、または改定したいと考えることはよくあります。

助成金の申請も就業規則の作成も、会社をよくすることにつながる

助成金を申請するということは、会社をよりよくする制度を取り入れることです。 従業員のスキルアップになったり、より力を発揮できるような環境になったりするなど、会社をよくすることにつながります。

また、就業規則を作ることのメリットは、従業員に働いてもらうときのルールを明確にし、従業員と会社との信頼関係を築くことにあります。

助成金の申請をきっかけに就業規則を作ったり改定したりすることは、プラスになる点はあってもマイナスになる点は考えにくいと思います。

助成金の申請を考えた時に就業規則がないのであれば、新たに作ればいいですし、もしすでにあるなら、助成金の要件に関係しない部分も見直す機会になります。

マイナスになる点があるとすれば、取り入れた制度を続けられなくなるということです。少なくとも助成金の支給申請手続きまでは、取り入れた制度は運用していなければならないので、相応の覚悟は必要です。

まとめ

就業規則の作成のきっかけの一つに助成金をもらうため、というものがあります。

出発点は「返済不要のお金をもらいたい」ということかもしれませんが、きっかけは何であれ、会社をよくすることにつながるのであれば、いいのではないかと考えています。

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