小さな会社でも特色が出せる。独自の特別休暇を導入しよう。
- うちは小さな会社だし、人事制度で特色を出すのは難しいなあ…
- 給与水準も、規模の大きな会社には見劣りするし…
- 何か特色を出せる制度はないかな?
こんなふうに考えられるときはないでしょうか?
小さな会社が特色を出す方法の1つに、独自の「特別休暇」を設けるというものがあります。
特別休暇とは
「特別休暇」とは、年次有給休暇など法律で義務づけられたもののほかに、会社が任意で設ける休暇のことをいいます。
一般的には、結婚・出産・弔事についての特別休暇がよく見られます。
労働基準法での義務はないため、有給とするか無給とするかについても任意ですが、慶弔については有給とすることが多いです。
慶弔以外にも、会社独自の特別休暇を設けることができ、会社のオリジナリティが出しやすい制度だと思います。
例としては、
- リフレッシュ休暇(勤続年数の節目に取得できる)
- アニバーサリー休暇(結婚記念日などに取得できる)
- バースデー休暇(誕生日に取得できる)
- ボランティア休暇(災害ボランティア等への参加に取得できる)
- 試験休暇(資格試験の直前に取得できる)
といったものがあります。
小さな会社でも特色が出せるわけ
小さな会社でも、特別休暇を導入することによって、会社の特色が出せると思います。
その理由は、特別休暇には以下のようなメリットがあるからです。
- 導入コストが小さい
- 従業員の満足度が上げられる
- 会社の価値観が伝えられる
導入コストが小さいにもかかわらず、従業員満足度が上げられて、会社の方針も伝えられます。
まさに小さな会社向きの制度といえます。
この3つのメリットについて、一つ一つ見ていきましょう。
導入コストが小さい
特別休暇を導入するのは、以下のような手順で行います。
- 特別休暇の目的を決める
- 取得の対象者や日数などの要件を決める
- 就業規則や雇用契約書に反映する
- 従業員に周知する
何ヶ月もかけて制度を検討したり、導入のために専門家の手を借りたりする必要はありません。
ほぼ「決めて、周知する」だけです。
導入のコストは小さいといえます。
従業員満足度が上がる
取れる休暇が増えて喜ばない従業員はなかなかいないと思います。
仕事を離れて休養を取るという意味では、年次有給休暇もあります。
ただ、特別休暇の方が趣旨がはっきりしていて気兼ねなく休めるという点は、従業員の方にとってメリットだと思います。
対象者がかたよらないよう、できるだけ平等に取れるような特別休暇を導入するのも一つの方法です。
会社の価値観を伝えられる
特別休暇の内容によって、会社が何を尊重するかが端的に伝えられると思います。
上に挙げた例でいえば、
- リフレッシュ休暇は、長い間勤務すること
- アニバーサリー休暇は、家族との時間を大切にすること
- ボランティア休暇は、仕事以外で社会との関わりをもつこと
などを推奨していることが示せます。
どのような特別休暇を設けるかによって、会社の大切にしたい価値観が示せるでしょう。
新しく従業員を募集するときにも、募集要綱に記載することで、応募者に伝えることができます。
まとめ
小さな会社の導入しやすい制度として、特別休暇をご紹介しました。
- 導入コストが小さい
- 従業員の満足度が上げられる
- 会社の方針が伝えられる
といったメリットがありますので、ぜひ検討してみて下さいね。