いつも心に問いたい1つの質問。社会保険労務士のコンプライアンスとは

千葉県社会保険労務士会の新入会員オリエンテーションに参加しました。

最初に社会保険労務士として登録したのは2011年なので、そろそろ新人でもないのですが、他の県から移った人も含めて参加するようになっていたので行ってきました。

そこで倫理研修があり、社会保険労務士にとってのコンプライアンスとはどんなものか、ということが少しクリアになりました。

従来のコンプライアンスといまのコンプライアンス

研修で印象に残ったのは、「コンプライアンス」にも狭義のものと広義のものがあるということでした。

「コンプライアンス」と聞くと、真っ先に思い浮かぶのは法令順守です。
日本語に訳すときもそのように言うことが多いと思います。
そしてこれは、他から制約を加えられる他律的なものです。

講師の方によれば、これだけでは狭く、古い考え方。

いまの「コンプライアンス」はもっと自律的で意味も広く、法令順守に加えて、社内外のルールや常識・倫理を守ることも含める概念になっているそうです。

そして、特に重要なのが、常識や倫理とのことでした。

法律さえ守っていれば何をしてもいい、というのではなく、常識や倫理も守るべき、というのは、一般的な感覚として確かにしっくりきます。

社会保険労務士のコンプライアンスとは

社会保険労務士法には、社会保険労務士の職責について書かれています。

社会保険労務士は、 常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通して、公正な立場で、誠実にその業務を行わなければならない。

社会保険労務士法 第1条の2(社会保険労務士の職責)

この条文の中で、「常に品位を保持し」「公正な立場で、誠実に」という点が社会保険労務士のコンプライアンスに深く関連があると思います。

社会保険労務士は法律を扱う専門職なので、法律を守るのは当然のこと。

そして、法律を守っていればどんなことをしていてもいいというわけではなく、品位を失わず、公正な立場で誠実に対応できているか?ということをしっかり考える必要があります。

数年前に、ある社会保険労務士が書いたブログが問題になりました。
従業員をうつ病にかからせる方法など、過激な内容だったようです。

あまりに会社寄りになって従業員に不利益をもたらすようなことは、やはりコンプライアンスに反するでしょう。

わたし自身の価値観でいうと、残業代や社会保険料を減らすための裏ワザなどを聞かれるのはちょっと嫌だなと思ってしまいます。
そういったものは正当に払うべきで、裏ワザや抜け道などないと考えるからです。

いつも心に問いたい1つの質問

自分がコンプライアンスを徹底できているかチェックするために、講師に教えていただいたのが、

「今やっていることを家族や友人に胸を張って話せるか?」

という自分への質問です。

今やっている仕事は、本当にお客様のためになっているか?
少しでも後ろめたいところはないか?

これを自分に問いかけることで、法律に反していないことはもちろん、道徳や倫理に反していないか、ということも確認することができます。

自分の仕事を堂々と身近な人に話せるということは、いい仕事をしている証拠だと思います。

まとめ

「コンプライアンス」という概念には、広く常識や倫理を守ることも含まれるということを学びました。

社会保険労務士に限らず士業は公共性の高い仕事で、より高度なコンプライアンスを必要とされると思います。

「今やっていることを家族や友人に胸を張って話せるか?」という質問をいつも心に問いかけながら、誠実に仕事をしていきたいと思います。

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